母親
深夜に電話。
母親の容態が崩れて病院に搬送された。
家人と向かう。
「出血が、止まりません」
吸引したチューブに鮮血が続く。
「ご連絡を、お願いします」
結局、鼻血だった。
局所の止血剤とタンポンを詰めることで止まる。
午前3時に妹夫婦が着く。普通は面会はダメなんだが。
看護師さんが「緊急だったので、お顔を見られるくらいはいいでしょう」
病室には、これは何だ?な大きさの空気清浄機。
簡単な防護服と、キャプとフェイスガードをして向かう。
妹と自分の母親への接し方が違う。
さて、
診療中の世間話で、患者さんと子供さんの進路について稀に話す。
「やっぱり、近くにいてもらた方が良い」
「遠くても福岡まで、希望は熊本」
多くのお母さんが、娘は近くにいてほしい傾向。
息子は、どこへなりとと言われる。