薄い水割り
以前も書きましたが、数少ないこだわりの中に「お酒」があります。このブログを書いている今は、一仕事終えた、ご褒美に「島美人」のお湯割りを飲んでいます。焼酎に関しては後日に
若い頃、都会に研修会に出かけると、「ミーハー気分」も手伝ってバーのはしごをしていました。元々一人で飲む酒です。女性のいるお店は論外です。「バー」のはしごに付き合ってくれる人は、歯科医にはいませんでした。ホテルのバーは東京など早い時間から開いています、中にはお昼からお酒が飲めるところもありました。思いっきり方言で、キオスクでも気後れするのに、お酒の場に関してはそれがありませんでした。「美味しいですね」と平気で言えてました。「ギムレットをウォッカで、アップで無くオーバーでお願いします」エンジン全開で飲んでいました。体力も精神力も有りました。
注文する順番も考えていました。バックヤードを見て1杯目を飲んで、用意した数パターンを組みなおします。楽しい作業です。好きなお酒は沢山あるのですが、本当に美味しい「バー」で限界ギリギリの最後に頼む一つに「ウォッカマティーニ」があります。
「見知らぬ街で、これを飲んだらいけないよ!!」頭のなかでアラームが鳴っています。目の前のカクテルグラスに口をつけます。一口目で側頭部に電動シャッターが閉まるのが分かります。きちんと閉まったのを確認して、二口め。後頭部に「冷ご飯」をぎゅうぎゅうに詰め込まれてる感じがします。最後の三口目で、頭頂部の百会から真っ黒なイタコが百人ぐらい降りてきます。かろうじて機能している前頭部の新皮質を使って狭まった視野の中「セブンスター」に火をつけて、「ごちそう様でした」 ギリギリの飲み方を楽しんでいました。
一度計算が狂ったことがあります。知人のお使いで行ったホテルのバーです。思いっきり飲んだ後「ウォッカマティーニ」に入りました。「あれれ?どうしたのかしら?」
「最後の一杯と言われたので、スミノフの黒を使いました」
泊まりをそのホテルにしといて大正解でした。
最後に寄るなじみのバーで、「うすーい水割りね、シーバスで」と注文します。それさえも2年ぐらいご無沙汰です。
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