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2020年4月21日 (火)

抜歯

お母さんをチェアーサイドに呼ぶ。

「今から、彼が自分で歯を抜きます」

子供さんが鏡を見ながら乳歯を鉗子で掴む。

「エイって!!ひっぱてごらん」と声をかける。

するっと、抜ける乳歯。

「すご〜〜い。できたね!!えらいね!!」

「自分で抜いたよ!!」

お母さんも、子供もテンションが上がる。

実は、、、

当たり前だが、あらかじめ私が抜歯した。そして、、

わからないように元のところに戻す。

そして、、お芝居が始まる。

事実を帰り際に、お母さんには伝えとく。

乳歯が抜けるのは、アニバーサリー。
家中が盛り上がる。

よって滅多に自分が抜くことはない。
ギリギリまで抜歯は控える。

今回は、矯正がらみのケース。仕方なく抜歯を選択。

小芝居を打つことに。

以前、乳歯の抜歯を患者さん(母親)が希望されて来院された。

「ん〜抜かなくても、歯並びには影響はありませんよ。経過を見てもいいと思います」

「家で、子供さんが自然に抜いたほうが楽しいし」

そこで、、母親が。

「じゃあ、何かあったら責任持ってくれるんですね」

乳歯の段階で、「何かあります」と声高に宣言する歯科医がいる。

ご批判覚悟で書く。宣言はするが、解決策は持たない。不安を煽るだけ。

たとえ解決策らしきものを提示しても。

「自分の子供にそれを選ぶ?」

さて、

ほのぼのした話から、道がそれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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